婚活での「交際成立」や「交際中止」は人事異動に似ていると思う。

異動が決定する前であれば、努力をある程度認めてもらうことが出来るが、決定した後にごねても、抗議しても覆らない。

例えば、私には行きたい部署と、行きたくない部署のどちらかの道しかないとする。
このままでは来月には行きたくない部署に異動させられてしまう。

そうしたら、毎日、誰よりも早く会社に来て、仕事をする。それをアピールすることも忘れない。その上、私はこの部署に行きたいんです。と時折上司達に伝えるかもしれない。

頑張って、いい成果も残せたならベスト。もちろんそう上手くはいきませんが。

そして人事異動の日は来てしまう。

自分の意見を貫きたいなら努力しなくちゃいけない。そしてその努力の方向も間違ってはいけない。

行きたくない部署に行って、ごねても未練がましい奴だと思われて終わる。そんなに嫌だったのならなんで決定するまでに努力しなかったのだろうと後悔する。

人生には努力のしどころ、というのがあるのだ。

ちょっとずつ知っていきたいとか、初対面では難しい、なんてあまっちょろいと思う。
人生は一期一会でそれは婚活もそうだ。むしろ婚活の方が厳しい。限られた時間のなかでしか相手を評価出来ない。

努力を超越した、一目惚れとかもあるけれど、今までの生活の中で「一目惚」された事がなかったら、これから起こる確率ってどれくらいなんだ。本当に起こるのか?
起こるか起こらないか分からない得体のしれないものの幻影にすがって、何年も努力をしないのが得策だろうか?


婚活の評価は「努力による成果」ではなく、「相性」、「人それぞれの評価基準」といった他者には想像できない要素が多大に含まれているから、努力の方向性が捉えにくい。
また、努力では補完仕切れぬ要素も大いにあるだろう。

ただ、自分なりにそうだと思い、自らの意思でした努力だったら糧にはなると思う。


ここまで記すと、まるで私がズル賢いど根性論者みたいになってる気がする。

まあ努力、努力、と言っても、結局は無理して付き合ったところで長続きしないのだろうけどもね。


私はこんな感じで自分を鼓舞しながら婚活に望んでいる。

可愛い服を着るのは当たり前!
プロフィールを覚えるのは当たり前!
場を盛り上げる努力をするのは当たり前!
笑顔を心がけるのは当たり前!
一緒に時間を過ごしてくれたことを感謝するのは当たり前!
ありのままを見せて行くのは、十分知ってもらった後で十分!

はぁ……
努力の方向が間違っていないことを願うばかりである。